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2007年8月2日(木) 曇り時々雨

三伏峠まで長い道程です。

05:23 中岳避難小屋  → 05:35 荒川前岳
05:35 荒川前岳    → 06:13 森林限界
06:13 森林限界    → 06:34 小広場
06:39 小広場     → 07:29 高山裏避難小屋
07:45 高山裏避難小屋 → 08:43 板屋岳
08:53 板屋岳     → 09:23 瀬戸沢ノ頭
09:23 瀬戸沢ノ頭   → 11:05 小河内岳
11:31 小河内岳    → 12:13 前小河内岳
12:13 前小河内岳   → 13:02 烏帽子岳
13:17 烏帽子岳    → 14:08 三伏峠小屋 
07080105.jpg

 
 
3,000mの稜線上の小屋だからか、台風が接近しているからか、夜半から風がビュービューと小屋を打ち付つけます。今日もちょっと不安になります。

3:40に起床です。
4:00に朝食準備。

空が明るくなってきました。
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そして、風の強い夜明け。
刻一刻と変化する雲の造形美の中、太陽が顔を出してきました。

雲海の向こうに富士山。
07080210.jpg


小屋のご主人「南からの風かぁ、遅かれ早かれ天気崩れるよ。」と一言。他の登山客もその一言に食い付きます。
客「何時ごろですかね?」
ご主人「そりゃ、分からないわ。午前か、午後か、ま、どこかで崩れると思うよ。」

確かに不穏な感じです。そんな日こそ早立ちしなければいけないのですが、夜明けの風景が素晴らしくて、結局ゆっくり準備してしまい、5:30になってしまいました。

すると、強風の中、空から雨粒が落ちてきました。
序盤、森林限界まで稜線上の下降なので、躊躇無く雨具、ザックカバーを装着して出発です。

中岳(3,083m)、前岳(3,068m)を通過。
雨は本降りには至らないので何とかしのげますが、ともかく風が強くて危険です。
特に前岳から15分くらいは、稜線上、油断するとケガではすまない箇所もあったので、かなりヒヤヒヤです。今回の山行で最も危険だったと思います。

こういった環境では基本的には膝を畳んで風に負けないように歩くのですが、岩場の形状でどうしても体を起こして不安定な状態で歩を進めなくてはいけない箇所があります。そこで風に煽られると、荷物も決して軽くはないので、体勢を崩して滑落してしまいます。
幸いにもそんな緊張箇所は長く続かず、稜線から外れ北側に進路をとってカールの底へ向けて下って行きます。

稜線を外れれば強風を免れるのですが、今度は雨足が強くなってきました。おかげで眼鏡がびしょ濡れ、視界が遮られてしまいます。そんな環境の中、一気に500m以上泣きたくなるくらい下ります。

こんな雨風が強い日は、樹林帯が頼もしく登山者を守ってくれます。
中岳~三伏峠は登山者も少なく道も悪いかと思いましたが、きちんと整備されています。おかげで気持ちよく歩くことができました。

高山裏避難小屋までこれでもかというほど下ります。
避難小屋の前20分くらいの道端に水場がありました。涸れることもあるようですが、当日は勢いよく出ていました。

スタートから2時間ちょっと、7:30、高山裏避難小屋に到着です。
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なかなか苦しい下りでした。いつの間にか雨も止んでいます。

高山裏避難小屋はかなり鄙びた小屋です。
休憩しているとご主人が水汲みから戻ってきました。 

私「こんにちは。天気どうですかね~?」
ご主人「見ての通りだよ!」
軽率な質問でした。。。

と怒ってるかと思ったら、徐にラジオを付けてくれました。しかもタイミングよく天気予報が流れました。今日も明日もパッとしません。

15分程度休んで出発。
時々視界が開ける箇所もありますが、基本的には樹林帯が続きます。アップダウンもそれほどキツクはありません。途中、板屋岳(2,646m)を通過しますが、標柱がなければまず気が付きません。

そういえば、板屋岳では私たちの逆コース。北岳~光岳を歩いている単独の方とすれ違いました。確かに、同じ方向に向かって歩いている人より、すれ違う人の方がその数は多いのですが、それにしてもこのコースの場合、やはり北岳から歩いている人の方が多いようです。

・北部には、北アルプスの槍ヶ岳のように目指すべきシンボリックな山(北岳)がある。
(最後が光岳というのはナントも地味)
・下山時の交通機関の利便性が高いほうが時間に拘束されずに歩くことができる。
(易老渡はタクシーのみ)
・疲労が溜まる北部に利便性の高い営業小屋が多い。食料が減っても補充できる。
(南部の小屋は食事の提供能力が低い)

1つ北から入山することのメリットを挙げるとすれば、疲労の溜まる後半にエスケープルートが充実しているということでしょうか。南部からの場合、三伏峠から後、エスケープできないに等しいですからね。

以上を踏まえてなお、北岳から入山するのは、やはりスケジュールによるものと考えられます。北からなら、夜行を使って初日に北岳山荘まで到達できますが、南の場合は初日はどうしても登山口までしか到達できません。限られた休みの中で縦走するなら、北から入るほうがより稼げるということでしょうか。それくらいしか思い当たりませんでした。私はもう一度歩くとしても南から入ると思います。


小河内岳直下は200mの登りです。
森林限界を越えてからはなかなかシンドかったです。
ここで、ここまで共に頑張ってきた相棒がかなりペースダウンです。膝を痛めたようです。ここまでの道程でも違和感があったようですが、相当キツイようです。ここら辺から会話は「台風怖さ」より「故障」による下山の検討に移っていきました。

11:05小河内岳(2,802m)に到着しました。
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30分弱ゆっくりレストです。相棒は膝を休め、私はモブログにチャレンジ。何しろ南アルプス南部は奥深くてなかなか電波が届きません。
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この頂上直下で二人組みの男女に追い抜かれました。スゴイペースです。
と、よくよく見てみると、聖平小屋で見かけたスニーカーの二人です。
「あれ、確か聖平小屋では、(北の)荒川小屋から着たと言っていたのに・・・」もしや往復しているのだろうか。。。と思って、恐る恐る質問。

私「確か、3日前、聖平小屋でテン泊してましたよね?」
男性「ええ、ああ、聖平小屋にいましたね。」
私「あの後どこに行って、またこちらに来ているんですか?」
男性「翌日(2日前)は聖平~光小屋、昨日は光小屋~荒川小屋(無茶な!!)まで。今日は荒川小屋からです。昨日はシンドかったです。何せ光小屋から14時間もかかっちゃいましたよ。」
私「光小屋~荒川小屋!?14時間!?ホントですか??一体どんなルートで歩いているんですか?」
男性「黒戸から甲斐駒に入って白根三山を抜けて・・(二軒小屋~荒川三山だったかな)・・光から往復して、塩見から仙塩尾根を仙丈ケ岳に抜ける感じで。。。2週間分の食料を持ってきてます。」
私「南アルプス完全縦走ですね。スゴイ!」
男性「いやいや・・・そちらも是非北岳まで頑張ってください!」

この山行中、例の新潟の親不知を目指す初老の男性以来、ハイパーな方に出会いました。
私「スニーカーしんどくないですか?」
男性「濡れるのが前提なので、(濡れるのを気にする)登山靴よりまったく楽ですよ。」
(私:濡れる濡れないもそうですが、足痛くないのでしょうか。。。よっぽど強靭な足なのでしょう。)

さて、絶対に真似できないハイパーな男女を見送り、こちらはゆっくり歩行開始。
07080211.jpg

ここからはちょっと下って登り返して前小河内岳。
もうひとふん張り、下って登り返して烏帽子岳。

相棒は更にキツそうです。頭痛薬を飲みましたが余り効かないようです。
膝には絶大なる自信を持っていたハズなので、驚きです。連日の歩行が蝕んでいたのでしょうか。

因みにこの辺りまで来ると、三伏峠からお散歩に来ている登山客にすれ違います。で、よくよく見てみると韓国人の団体のようです。韓国語で「こんにちは」と声をかけてきます。一応真似てみます。

彼らはとても声がデカイです。日本の「ヤッホー」のような感じで、対岸の山に「オッ!」と動物のように叫んでます。その声は、「ヤッホー」みたいな人工感がまったくなく、ちょっと怖かったです。

そんなこんな、体をボロボロにしながら14:08三伏峠小屋に到着しました。
綺麗に整地、手入れされたテント場です。

快適なテン場ですが、ここは水場が遠いです。片道15分くらいかかります。しかも結構下ります。水を抱えた帰りはかなりシンドイです。


とりあえず、今日はここまで。とりあえずビールで乾杯!


この日は、携帯のカメラしかないし、天気も悪かったので、写真少ないです。

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雲海の向こうに富士山。。。スゴイとしかいえない景色ですね。生でみたら尚更のことでしょう。しかも自分の足で登ったのであらば。。

自分もハイクやキャンプは好きなのですが、基本は釣りメインなので、あまり登山には興味がなかったのですが、すっかり魅了されてしまいました。
『南』を歩いてみたくなりました。

と、熱くなってしまって、山岳ショップに行ってしまいました。
山岳ショップって行くとイロイロ無駄遣いしてしまいます。困ったものです。。
【2007/08/24 23:45】 URL | KJM #-[ 編集]
>>KJMさん
魅了されてしまいましたか。そうなら嬉しい限りです。

富士山を望むならやっぱり南アルプスです。
不便さも多いですが、味があるのはやっぱり南アルプスです。

是非是非行ってみてください。
私は今、逆に釣りに興味があります。
【2007/08/25 00:55】 URL | yola10.5 #0iyVDi8M[ 編集]
聖平小屋と小河内岳山頂でお会いしたものです。僕たちの山行のルートは以下の本(pdf版)、10ページにあります。小河内岳で写した写真には、足を痛められた仲間の方がチラと写っていました。

去年作った私家版『長期縦走原論ー最終版』のホームページを作りました。
誤字脱字等、誤りは出来る限り修正してあります。
サイトはhttp://outdoor.geocities.jp/juusou3193/index.htmlです。
よろしければご高覧下さい。
取り急ぎ。

【2008/06/24 07:51】 URL | 山姥とその仲間 #-[ 編集]














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